2010年 北海道 道央
7月中旬、道央を5日間ばかりレンタカーで回りました。気温が30度近くにあがり、大雪山でも半袖で過ごせました。丁度昨年のこの時期にトムラウシ山の遭難事故が発生し、この時は冷雨が主要因でした。山の天気の怖さを実感しました。
                               <札幌 羊ヶ丘から市内方面>      2号
十数年ぶりの旧友との再会予定があった。その前に、まずラム肉を食そうと羊ヶ丘に向かった。ラム肉はあったが、羊が一頭もいない。口蹄疫問題で放さないとのこと。羊がいないのに入場料はしっかり取られた。
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                                     <北大エルムの森>    2号
ホテルに車を置いて北大構内を散策。このあたりエルム(ハルニレの木)の原生林だったらしく、二抱ほどもある切り株が残っている。正面の建物は農学校時代の昆虫学教室だったそうだ。
                <就実の丘近傍>    4号
旭川空港の近くに就実の丘という大雪連峰の展望台があると聞いた。行けば分かるとタカをくくって来たが、想像以上に広大な地域、案内標識もなく何人かに尋ねたが要領を得ない。当てずっぽうに車を走らせ、ナントカ農場に入り込んでしまった。山は見えないので農場をスケッチして諦める。やはり家畜は見えない。
                <大雪 裾合平への道>    4号
ロープウエイの姿見駅周辺には残雪も結構あるのにとんでもなく暑い。おまけに山はガスがかかり、仕方なく裾合平のお花畑を見ようと歩き始める。ガスはますます濃くなり山おやじに出くわす前にと引き返す。熊避けの鈴を着けていたが、地元人の話しでは、近頃の熊は鈴の音を聞くと餌が歩いてきたと密かに後をつけてくるという。どうすりゃいいの。
               <大雪山旭岳のあさひ>    2号
翌日はうって変わって快晴の朝。山の天気はこんなもの。宿に螺旋階段付きの展望台があり、逆光の中、手をかざし、目を細めてスケッチする。山の左裾に噴煙が上がっていた。
           <富良野のラベンダー畑>    2号
なだらかな丘陵に小麦、じゃがいも、トウモロコシなどの畑が広がり、これで十勝岳やトムラウシ山がすっきりと見えればコッツウォルズ以上の景観といえる。
             <十勝岳望岳台から白金模範牧場>    4号
十勝岳を間近に眺めようと望岳台まで上がる。残念ながら山は雲の中。しかし下界は快晴。長大な尾根の中に切り拓かれた白金模範牧場が遠望できる。ここにも生き物の姿はない。資料によれば牛、馬1000頭がいるはずだが口蹄疫の影響おそるべし。
<風のガーデン イメージ>  2号
プリンスホテルに隣接するゴルフ場の跡地に有名な風のガーデンがある。私がボランティアで関わっている修道院の散策路作りに役立つ風景が展開されていた。そこで、私としては珍しく記憶をもとにイメージ図として描いてみた。画材はカランダッシュ(水溶性クレヨン)です。
<恵庭岳>  2号
高速道の恵庭ICから支笏湖に向かう。札幌からの道路と合流したあと、恵庭岳の特異な山容が目に飛び込む。この山の右側稜線には札幌冬期五輪の際の滑降競技コースがあったはず。支笏湖はこの山の反対側にある。
<支笏湖 丸駒温泉>     2号
知り合いに奨められて北海道最後の旅をこの温泉で締めくくる。露天風呂はかなり風変わりな構造で、支笏湖に繋がっている。そのため浴槽の深さが変動するらしく、この時はなんと1.4m。立ったままの入浴となる。岩組みに顎を乗せながら眼前の波しぶきと対岸の風不死岳を眺めていると旅の疲れが取れていく。