2014年 新緑の池めぐり
世にアルシュという水彩画用紙のあることを知り、著名人は皆使っているともいいます。
これにて我が画業一変せんか。勇躍これに挑めど、画技の向上あに用紙のみにてあらず。敢え無く挫折! というわけでその苦闘の結果をお見せします。
用紙はすべてアルシュです。とにかく画題の新緑がいけなかった。難しい。


                               <夫婦池 鎌倉山>      3号
古くからの農業用水池で上下二つあるので夫婦池。以前は子供のザリガニ取りで賑わっていた。最近市の公園として整備されてすっかり綺麗になったが、釣り禁止、池に入るなと禁止事項がやたらと増えた。反面コイ、亀が泳ぎ、ゴイサギや時たまカワセミも見かける。子供の楽園を失ったことと功罪相半ばしている。

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                            <源氏池 鎌倉八幡宮>    3号
通常源平池といわれる二つの池の一方源氏池には島が3つある。産を意味するという。島の中には旗上神社。白い幟旗が連なっている。
                <平家池 鎌倉八幡宮>  3号
こちらの平家池には島が四つあり、それは死を意味するとのこと。北条政子の発案と言われているが恐ろしい。背景の県立美術館は存続問題で揺れている。平家のようにならなければと念じている。

           <雨乞池 七里ヶ浜>  3号
七里ヶ浜の住宅地に囲まれてしまったが以前はもっと広々としていたような気がする。近くの石碑によると日蓮がここで雨乞いしたところ俄に沛然と雨がきたという。当時相当の旱魃だったようで、数日前にも極楽寺を開いた忍性が雨乞いをしたが効き目がなく、日蓮株が一気に上がったようである。

           <川名大池 藤沢市新林公園>   3号
新林公園の一番奥に何故か塀に囲まれて見えないようにしてある。常民作家山川菊栄によれば、川名は川の流れが始終変わるところだったという。だから治水のために設けた池は大池と言われる位い大きかったに違いない。塀で囲っては気の毒だ。
               <山崎の下池 鎌倉中央公園>    3号
我が家の子供たちもこの辺りまで出掛けて秘密基地づくりをしていた。今はきれいに整備されて面影は切岸風の右岸だけ。この公園で特筆すべきは敷地の一部を整備以前の田畑の状態で保存したことである。今でも水田で稲が育ち、炭焼きが行われている。
<散在ケ池 鎌倉市今泉>   3号
遠くの山は建長寺、円覚寺の裏山あたりの筈である。回りに住宅地が出来る前に来たことがあるが、ここも公園として整備されて、いろいろな散策コースが設定されている。歩いてみたくなったが「まむしに注意」看板や「マムシにかまれた時の処置」などの掲示板をみて諦めた。

 <震生湖 秦野市>    3号
関東大地震で生成された池。日本で一番新しい自然湖が売り。今やヘラブナ釣りで有名。見ている間に大物を釣り上げていた。カワセミが何度も現れたから小魚も豊富のはず。
       ここから番外編
<丹沢山塊>    3号
震生湖の駐車場から穏やかな日差しを浴びて塔ヶ岳から大山まで展望できた。塔ヶ岳も大山も登るのに苦労したが、こうやって眺めてみるとどうってことはない。また行こうかという気にさせる。
<湘南海岸遠望>    3号
辻堂駅のすぐ近くに住まいするご奇特な方がいて6階の部屋からスケッチさせて頂いた。富士山の夕景が目的であったが雲で断念。反対側の江ノ島から鎌倉・逗子方面を描く。