秋田 湯沢台

秋田市郊外の湯沢台に聖体奉仕会という女子修道院があります。
ここに立派な十字架の道行きがあるというので参考にと訪問しました。
ついでに紅葉の時期でもあるので田沢湖高原に宿をとりあちこち車で回りました。
                              < 聖体奉仕会 マリア庭園 >      4号
よく手入れされた広いマリア庭園に道行きが設置されていた。正面の通路の両側にあり、庭園の周りを歩む配置かと思っていたので意外であった。あるいは車椅子の利用を考えているのかもしれない。突き当りが最後の第14留。因みに堂々たる門構えの軒先が歪んでいるのは、私の目が近頃黄斑変性でこのように見えるのでつい描いてしまったミス。すみません。
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                            < 涙を流すマリア像 >    2号
湯沢台を有名にしたのはこのご像です。過去101回涙を流した記録があります。しかも分析結果、人間のものと同じだったというから不思議そのものです。最近記録がないのは世の中に不幸な出来事があり過ぎて、涙が枯れてしまったのかと思ったりします。写真撮影は禁じられていますが、スケッチは許可されたので急いで走り描きしました。ご像は聖堂内にありますが、この聖堂が木造の本格的寺院建築で見事なものです。
              < 田沢湖 >  4号
早朝、秋田駒ヶ岳を描きに宿を出たが山頂付近は雲に覆われて上部は降雪の気配。仕方なく田沢湖を眺めてきた。対岸のどこかに「たつこ像」があるはづだが定かでない。
                 < 秋田駒ヶ岳 ブナ林 >   2号
誰でも登れると聞いてその気になってやって来た。ところが当日初冠雪という運のよさ。いや悪さか。八合目の登山口では雪混じりの氷雨が降っていて、登山道はうっすらと雪化粧。諦めて引き返す。帰りにブナの紅葉を見ながらしばらく散策した。麓は薄日も差す行楽日和。これぞ裏日本特有の気象条件と変なところで納得。
               < 八幡平 大場谷地 >    2号
玉川温泉の先に見事な草もみじの広がる谷地を見かけた。日がさすのに雨もぱらつく変わりやすい天気。とにかく寒い。あずま屋風の休憩所で湯を沸かしラーメンをすする。山の装備が役に立った。役に立つといえば、前日道の駅で取りあえず仕入れた大福やおこわ飯が本日の昼食となった。途中で調達すればいいと、ろくな用意をせずに宿を出たが、どこにも店がなくこんなことになる。景色がいいので、まあいいか。
< 玉川風景 >   4号
この川は田沢湖に注ぎ込む。玉川温泉などの高酸性の温泉が混じるために、田沢湖名産のクニマスの養殖に苦労したという。八幡平は広大なので行けども行けどもこのような景色が次から次へと展開する。
< 乳頭温泉 鶴の湯 >   2号
憧れの鶴の湯に入る。この陣屋風の建物は、昔佐竹の殿様が湯に入るときに警護の侍が詰めた建物。この建物の奥に有名な混浴露天風呂鶴の湯、白湯がある。私が浸かっている前を、若い女の子が白鳥のように泳ぎながら横切った。まことにいい湯である。手前の3人連れは、スケッチ中に座り込んで退かないので仕方なく前景としていれた。
 < 田沢湖 たつこ像 >    4号
たつこ像は、漠然と何処かのお姫様の像と思っていた。違いました。たつ子は地元の村娘で稀に見る美女だったそうな。美貌なるが故に悲劇がおこり、湖に身を投げ入れてしまい、悲しんだ村人が語り継いだ伝説が残っていた。それを現代彫刻の巨匠、舟越保武が沐浴姿としてブロンズ像に仕上げた。金色は漆の上に金箔を貼ってあるらしい。

< 小岩井農場 一本桜 >   4号
盛岡に向かう途中に小岩井農場に立ち寄った。岩手山も前日に初冠雪だった。この場所は朝ドラ「どんと晴れ」で一躍有名になり、今は東南アジアで放映中だそうだから、そのうちにこの辺りも異国語が飛び交うことになりそうだという。そういえば鶴の湯にもかなりの外国人がいた。