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2018年 中房温泉ほか 

今回の中房温泉は、感傷旅行です。いつかは訪れようと思っているうちに50年以上の月日が経ちました。

ついでにアルプスの展望台である美ヶ原に一泊し、浅間温泉経由で安曇野に入り、何か所か立ち寄りながら山のいで湯を目指しました。
 
 < 美ヶ原から槍、穂高 >    4号
山頂は通行禁止なので山本小屋に駐車し、ホテルからの送迎車を待ちます。ホテルは目の前に見え、天気も良いので歩くことにしましたが、これが目の錯覚で一時間近くかかりました。途中美の塔で一休みし、槍、穂高方面を描きました。
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 < 美ヶ原牧場 塩くれ場 >    2号
再び歩き始めたら牛に塩を甞めさせる塩くれ場がありました。広大な山頂は何と平安期から牧場となっていたそうです。その頃は牛ではなく馬だった?そんなことを思いながら描いていたら牛が馬に似てきました。
前方の山は蓼科山、その右は八ヶ岳連峰です。
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 < 美ヶ原 王ヶ鼻 >   2号
ホテルのある場所から西に突き出たところは王ケ鼻と呼ばれています。松本から鼻のように見えるからだそうです。石像らしきものが何体もありますが、これらは御嶽信仰の名残りで皆、御嶽山に向いているとのこと。
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 < 美ヶ原 王が頭の朝 >    4号
空模様が怪しいので、早朝ホテルの近くから描いてみましたが、いやぁ寒いこと。槍が見えたので嬉しくなって思わず高くなり過ぎました。手前の常念岳の麓がこれから訪れる中房温泉です。ホテルに戻り早朝サービスのスペシャリティーコーヒーを頂く。体に浸み通る美味しさでした。
 
 < 美ヶ原 王ケ頭の展望 >    6号
コーヒーを喫しながらテラスから東面を眺めると雄大な展望が広がります。天気がよいと中央に富士山が浮かぶそうです。手間の岩壁は火山であったことを示しています。
美ヶ原は日本百名山の一つですが、選ばれた理由はこの展望にあると思われます。一方それ故に電波塔が林立しているのが惜しまれます。
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 < 大王わさび園 蓼川の流れ >    2号 
今回の感傷旅行の目的地の一つです。当時は砂利の間を清流が流れ若緑のワサビが拡がっていましたが、今は栽培方法が変わり黒い遮光シートに覆われていて絵になりません。代わりに隣りに流れる蓼川の流れを描きました。蓼川は日量70万トンの湧水が水源です。
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                              < 中房温泉 不老泉 >    2号
50年ぶりに念願の温泉に辿り着き、早速不老泉という湯に浸かりました。単純硫黄泉ですが、とろりとした肌触りのよい湯です。ここは、かのウエストン卿も宿泊しており、古くは松本城主もしばしば湯治に来ています。
さらに古くは、坂上田村麻呂との縁もある古湯にして名湯です。
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                            < 中房温泉 白糸の湯 >    2号
宿から数分山道を上ったところにある究極の露天風呂です。十数メートルの高さから文字通り白糸のように流れ落ちる源泉は93度あります。湯壺に溜った湯を四段の湯船に受け渡しようやく入れる温度になります。
岩風呂に浸かり、中房川のせせらぎと野鳥のさえずりを聴きながら数十年前常念岳から燕岳に縦走したころをあれこれ回想していました。
           < 安曇野ちひろ美術館 >    4号
帰途に立ち寄りました。広大な敷地に立つ人気スポットらしいです。後背部の山並みがが見えれば申し分がありませんが、描いているうちに雨が落ちてきて山が滲んできました。感傷旅行の最後に相応しいか。
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 K会でのスケッチです。
< 鐙摺海岸 >   4号
逗子海岸と葉山マリーナとの間にある狭い海岸ですが、侮るなかれ、ここは日本ヨット競技発祥の地という由緒ある海岸です。
 
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