信夫高湯スケッチ旅行
恥ずかしながらスケッチが目的の旅は初めてです。一水会の入賞経験者をリーダーに高湯温泉に宿泊してあちこちスケッチしました。あまりほめられませんでしたが得るところは沢山ありました。温泉は文句なしの名湯でこちらは大満足
 <安達屋 薬師の湯>  2号
初日は台風並みの低気圧と道連れ、仕方なく福島県立美術館を見物したが、これが素晴らしい。建物の広壮なことと斎藤清の版画に改めて感激する。宿泊は高湯を掘り当てたという安達屋。雨に煙る薬師の湯を描いたのが本日のただ一枚の絵
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                                     <安達屋 大気の湯>  2号
早朝暗いうちに大気の湯という露天風呂に入る。雨が上がったのでスケッチブックを取りに戻り描いているとどんどん明るくなりつまらない絵になってしまったが、たいへん気分のよい風呂であった。ここの湯は源泉温度が四十度ちょっとなので長湯に適している。
<岩瀬湯本温泉 鶴沼川>  2号
南下したほうが天気がよさそうなので思い切って大内宿まで遠出する。途中天栄村の湯本温泉に吊り橋があり景色がよいので休憩がてらここで一枚描く。吊り橋を渡った先に感じのよい宿があるが、売りに出されていた。
                <大内宿 三澤屋>  2号
前に来たときは大雪の後で人影もまばらであった。今は歩くのに不自由なほどの混雑ぶり。通りの奥の観音堂で宿場を見下ろしながらピクニックランチをとり、お土産を買いながらそぞろ歩きする。長ネギ一本を箸代わりにして食する高遠そばで有名な三澤屋を、通りの反対側から描く。縁側の生け花が洒落ている。
             <岩魚の囲炉裏焼き>  2号
三澤屋の土間に入ってみたら丁度客足が途切れていたので、岩魚を焼いているところを一枚描かせてもらう。この後会津若松から磐梯山を半周して高湯の宿に戻る。
<大気の湯 夜景>  2号
夜、客のいない時に再び大気の湯を描いてみる。やや不気味な景色になってしまった。
<一切経山>  2号
3日目に青空が戻る。吾妻スカイラインを回って帰ることにし、浄土平まで来る。当初予定では一切経に登るつもりであったが今日は時間がない。吾妻小富士に登って一切経の山頂を眺めることで我慢する。山頂には降雪の跡が見えた。
<信夫山と福島市>  2号
土湯温泉の近くから阿武隈川流域がよく見えた。中央にぽっこり盛り上がっているのが信夫山で、この左端の麓に福島県立美術館がある。近頃芳しくないことで話題になっている福島県だが、福島そのものは、景色も食べ物も温泉もいいところで気に入っている。
< 安達太良山 >  2号
列車で帰る人がいたので二本松駅に立ち寄った。安達太良山がよく見えていたので、霞が城に登って描くことにした。丁度菊人形展の時期なので「功名が辻」の菊人形を見ながら展望台まで歩く。この山は乳首山とも言われているので、形を描くのは簡単である。しかしこんなにはっきり見えることは珍しい。右の出っ張りは鬼面山。